Vegiful Next Trend 2027 Food Collage
Oisix青果バイヤーが厳選する
野菜・フルーツのネクストトレンド

「ベジフルネクストトレンド」とは

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  Oisixはインターネットの八百屋として2000年にサブスクリプションサービスを開始しました。現在は4000軒を超える畑の生産者と35万人以上の全国のお客さまを直接つなぎ、蓄積されたお客さまの嗜好情報と、天候によって左右される作物の生育状況とをマッチングし、日々売場を進化させています。

2024年からは、8月31日の野菜の日に合わせて、年間約6万件にも及ぶ商品レビューから読み取れるお客さまのニーズや嗜好情報、有識者や畑の動向を元に青果バイヤーが注目する野菜・フルーツのネクストトレンドを発表しています。

Oisix青果バイヤー厳選!

2027年注目の
野菜・フルーツは?

代替肉から野菜そのものが主役へ
お肉より家計に優しい

プロテインベジフル

  • 昨今家計に大きな負担となっている物価高 旬野菜で賢くプロテイン(タンパク質)も摂取
  • 指定野菜化をきっかけに、「筋肉界隈」以外にもブロッコリーが高タンパク質食品として認知され人気に
  • 夏~秋は枝豆、とうもろこし、モロヘイヤ、フルーツは栗やアボカド、ドラゴンフルーツにも豊富なタンパク質

野菜そのものの豊富な栄養を
楽しむトレンドに移行

 数年前まで海外では、大豆やえんどう豆のタンパク質を高度に加工した「本物の肉そっくりの代替肉(フェイクミート)」が大ブームでした。しかし現在では、超加工食品に対する健康への懸念から、野菜をそのまま主役として楽しむ「ホールフード・プラントベース」へとトレンドが移行しています。具体例としては、マッシュルームやカリフラワーの厚切りステーキ、ジャックフルーツ(タンパク質や食物繊維が豊富で肉のような食感があるフルーツ)を使ったプルドポーク風の料理などが、レストランやスーパーの惣菜で人気を集めています。



国内ではブロッコリーの
指定野菜化をきっかけに
「プロテイン」に注目

 国内では2026年4月のブロッコリー指定野菜化をきっかけに、可食部100gあたり約10g※という豊富なタンパク質に注目が集まりました。引き続き、夏は枝豆やとうもろこし、意外なところではフルーツとしてのアボカドといった、手頃な価格かつ無理なく生活に取り入れられる旬野菜でタンパク質を補う「プロテインベジフル」が浸透しつつあり、秋以降もこの傾向が続くと考えられます。
※文部科学省:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年 第2章(データ)

野菜にまつわる調理ストレスを
とことん減らした

メンパベジ

  • 野菜にまつわる調理時のストレス感情を減らす新品種が続々家庭に浸透中
  • 使い切りサイズきゅうり、極薄皮で湯むき不要トマト、種がないピーマン、板ずりしなくても生食できるオクラ果菜中心に進化
  • 捨てるところがないため生ゴミも減り、夏のキッチンの救世主に

調理時のストレス感情を
減らすことにスポットが当たる今、
野菜もメンパ志向

 費用対効果を求める「コスパ(コストパフォーマンス)」に次ぐ2026年の消費トレンドとして注目されている「メンパ(メンタルパフォーマンス)」。AIの登場やSNSなどで情報量が増加し、思考することや選ぶことのキャパシティが有限であると感じる機会が増えてきています。ストレス感情を減らすことを重要視した商品やサービスが注目を集める中、野菜に関してもメンパといえる新品種が果菜を中心に進化中です。



捨てるところがない、
家族が食べてくれる
ストレスがないから野菜を使う
モチベーションも上がる

 長さが10~12cmで、サンドイッチ用のパンの大きさにジャストフィットし、使い切れるサイズのきゅうり。種がないピーマン、湯むきが要らない極薄皮で、もっちりとしたジュレのような「スクイーズ食感」トマト、板ずりなどの下処理なく生食できるオクラなどが登場しています。
 「スターおくら」は輪切りにするとギザギザが可愛い星形になる品種で、茹でるなどして加熱すると鮮やかな黄緑色になり、肉厚の断面にはうま味が詰まっています。皮も柔らかく、くせが少ないので生のままサラダに使うこともでき、お子さまにも食べやすいおいしさと、断面の可愛らしさから人気が高まっています。

次世代の「枝豆」に
なる日も近い?

猛暑で安定的に品種拡大中

進化系唐辛子

  • 生鮮唐辛子にマイルドな新顔続々 注目は、ビールのおつまみとして栽培が始まった「遠野パドロン」
  • ごはんのお供として指名買い 鮮度抜群の「ハラペーニョ」は毎年リピーターが拡大中
  • 酷暑、鳥獣被害に強く収量安定 激辛とは一線を画す、食卓に溶け込む「残らない辛さ」に病みつきのお声

野菜として使い道が拡がる、
フレッシュな生鮮唐辛子の
ジャンルに熱視線

 各地で地産地消や差別化を図る目的で、新鮮な生食用唐辛子の栽培が拡大しており、大人向けの新顔野菜としての需要が伸びています。



旨味を味わうのがメイン、
「それほど辛くない」新しい唐辛子を楽しむご家庭が拡大中

 「これを探していました」「醤油漬けにするのが美味しくて、ご飯のおともにぴったり」「おかわりの催促。本当に美味しかった!」「素揚げ+塩で食べました。 後に残らない辛さで食べやすい」といったお声が寄せられ、唐辛子カテゴリーが今熱く進化中です。耐暑性があり、鳥獣被害にも強いとされる唐辛子は酷暑の夏に安定的に収量が確保できる点も魅力です。
 埼玉県産の「ハラペーニョ」。肉厚で果汁もあり、肉詰めや炒め物にするとひと味違う旨味を感じるチョイ辛料理に仕上がります。トマトソースと併せて人気のサルサに、生食でピクルスにしても。「遠野パドロン」は甘みと旨味がたっぷり。見た目はピーマンやししとうのようですが、より肉厚で、油との相性がよく、素揚げ、バーベキューの具材に兆しがあります。この「遠野パドロン」が作られる岩手県遠野市は、日本随一のホップの生産地。ビールとあう野菜として栽培が始まっており、原産地のスペインでは素揚げやフリットが枝豆のような定番おつまみです。

テクノロジーを駆使して
脱ジャンクスナック

つまめる・飲める

ポータブルベジ

  • 健康志向を背景に、野菜やフルーツをより手軽に、栄養を保ったままスナック感覚で食べるスタイル
  • 特殊なフリーズドライ技術で栄養素を壊さずサクサクにした野菜やフルーツの商品が拡大
  • 食塩不使用「休塩」を謳うジャンル登場 ディップで楽しむ提案をする野菜スナックも

栄養を保ったままヘルシーに
仕上げた野菜チップスが拡大、
素材の味わいを活かして料理にも

 ジャンクなスナックにも健康志向のトレンドが見え始めています。野菜やフルーツをよりヘルシーに、栄養を保ったままスナック感覚で食べるスタイルが拡大しており、具体的には、特殊なフリーズドライ技術で栄養素を壊しにくく、サクサクにした野菜やフルーツ、海外ではスパイスで味付けされた「マッシュルームジャーキー」といった商品、ビーツやケールのチップスなどが、ヘルシーな間食としてスーパーの棚を大きく占めるようになっています。素材の味わいを活かして食塩不使用の商品が注目を集めており、そのまま持ち歩いてつまむほか、手軽にサラダのトッピングやディップとあわせて楽しむといった活用ができるのも人気の理由となっています。



フルーツを低加熱で
ジュース漬けにした
「飲める」新カテゴリーも

 細長くカットしたフルーツを100%ジュース漬けにした新カテゴリー商品に兆し。低加熱・保存料無添加で手軽に飲める・炭酸などで割ってストローで吸える点が人気となっており、欧米ではすでにトレンド商品となりつつあります。

体験としての農作業や、
観光を通して

収穫物を楽しむムーブメント

収活

  • 体験としての農作業や収穫物を楽しむムーブメント
  • タイミーの農カテゴリへの進出や、「フォレジング※」が体験型観光の文脈で注目される
  • これまで未利用だった国内の森林食資源の発見、利用も進む
  • ※森や野原、海辺に自生する食べられる植物やきのこ、果実、海藻などを「採集し、味わう」行為

農作業を担う人員確保の
ハードルを下げる取り組み、
体験型観光としての収穫に兆し

 農林水産省※によると、基幹的農業従事者数(ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)は、2015年には175.7万人だったものの2026年には98.7万人(推定値)と約70万人も減少しています。新規就農者も減っており、人手不足や高齢化により、収穫が間に合わずにやむを得ず作物を廃棄しなければならない状況も。アグリ・グリーンツーリズムや収穫時期に合わせてピンポイントで人員を募集できるスキマバイトの活用が拡がっています。
※農業労働力に関する統計:農林水産省(https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html
 一方、近年世界各地で「リジェネラティブツーリズム(再生型観光)」や「ガストロノミーツーリズム(美食観光)」が注目を集め、観光を通して自然を再生・理解し、地域の食文化を支える動きが加速しています。こうした地域の自然観光と美食が交わる点として、日本ならではの「フォレジング」も注目を集めています。大手旅行代理店も年数回の農業体験ツアーを企画しており、畑に行かないと会えない、流通しない青果との出会いや、その場所でないとできない体験を求める動きが広がっています。



現地の林業従事者も、
食べられるとは知らなかった!
希少な国産マーガオを
新たな収入源に

 日本の森林は国土面積の約7割を占めているものの、一次産業としての価値は木材(杉や檜)とキノコ栽培に限定され、市場は50年前の1/3になっているのが現状です。そんな中、国内の森に実るスパイスに着目し、林業従事者とともに新たな産業を創出する取り組みが始まっています。鹿児島の森に自生する天然の「マーガオ」は、山椒とレモングラスを掛け合わせたような深い香りを楽しめるスパイス。様々な食材のおいしさを引き立てられる可能性を秘めています。マーガオ(馬告)は台湾で伝統的に使われてきたスパイスで、収穫量が極めて少なく希少性の高いスパイスです。国内ではアオモジと呼ばれ、南九州に自生していますが、これまで杉や檜の間に生えてくる「雑木林」として邪魔者扱いされ、伐採しても価値がない木と考えられてきました。実際に林業関係者以外の視点が森に入ることで「発見」されたこの木から採れる実に今後、国産スパイスとしての利用価値が生まれることで、森の多様性が担保され、林業従事者にとっても新たな希望となります。

2027年のベジフル
ネクストトレンド。

キーワードは
プロテイン、メンパ、
猛暑進化系唐辛子、ポータブル、
「収活」!?

 野菜やフルーツに関する最新のトレンドは、「個人の健康」と「地球環境への即応」を軸に産地・食卓双方で大きく変化しています。代替肉などの「加工して別のものに見立てる」アプローチから、「素材そのものの価値を最大限に引き出す」方向へとシフトしているのが大きな特徴です。国内では本年4月に指定野菜となったブロッコリーに豊富に含まれるプロテイン(タンパク質)が注目。また、ストレスなく調理できる特徴を持った「メンパ」的特徴を押し出す果菜が伸長。ジャンクなスナックに代わり、野菜やフルーツをより手軽に、栄養を保ったままスナック感覚で食べる提案も増えています。猛暑に対応し、食味でも年々支持を拡げつつある果菜類の新ブランドも続々登場しています。これまで捨てられていた、国内の森林に眠る未利用食資源の「収穫」を取り巻く新しい取り組みも加速しています。

 食卓の変化では特に「物価高」が顕著で、野菜で家計の負担を減らす提案に注目が集まっています。そのほか、健康志向の高まりに伴い「腸内環境」や「ウェルネス」を切り口にした野菜へお客様のニーズも高まっています。
 以上の社会背景やお客様のニーズを元に、「プロテイン」「メンパ」「猛暑進化系唐辛子」「ポータブル」「収活」の5つのキーワードで、2027年のベジフルネクストトレンドを選定しました。